近年よく耳にする「ライフワークバランス」とは、仕事と生活を調和させながら、従業員満足度を向上させるための活動です。

企業にとっては避けて通れない活動ですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

企業が知っておきたい基本知識や注意点をご紹介します。

ライフワークバランスとは?

ライフワークバランスとは「仕事と生活の調和」として、現在の政府をあげて推進されている取り組みです。

内閣府では仕事を「暮らしを支え生きがい、喜びをもたらす」存在としながら、同時に家事・育児・ご近所づきあいといった生活も暮らしには欠かせないとしています。

しかし現代の日本では、安定した仕事がなく経済的自立が困難な人、仕事の負担によって心身疲労している人、仕事と家事・育児・介護との両立に悩んでいる人など、仕事と生活の調和がうまく図れず苦しんでいる人々がいます。

このような問題を解決するため、多様なライフスタイルに合わせた多様な働き方を実現すべく、国・地方自治体・企業・国民といった様々な主体が協力しながら、ライフワークバランスを推進することが目指されています。

企業にとってのメリット・デメリットを知ろう

ライフワークバランスを推進することで得られるメリットとして、大きく

(1)人材の流出抑制

(2)業務の効率化があります。

(1)では、出産・育児・介護などを理由に離職する従業員を減らすことで、採用・教育のコストや自社独自のノウハウの流出を抑制することが可能です。

また低い離職率を維持することは、新卒採用でのアピールポイントにもつながるでしょう。

また(2)では、時短勤務やフレックスタイム制などを認めることで時間あたりの生産性の向上が見込めたり、ワークシェアリングを行うことで業務の属人性を除くことができたりといった効果があります。

その一方で、デメリットの覚悟も必要です。

多様な働き方を認めるために、新たにシステム導入や人材の整備などを行うことで、コストが生じる可能性がある点です。

またライフワークバランスのための各制度を利用する従業員と、利用していない従業員との間に心理的な分断が生じかねない点にも注意が必要でしょう。

ライフワークバランスの推進にあたっての注意点

ライフワークバランスを推進するにあたって、企業では多様な従業員のライフスタイルに配慮した働き方を設定していく必要があります。

具体的には、家事・育児・介護などをする従業員に時短勤務や休暇・休業を認めること、フレックスタイム制やリモートワークなど時間・場所を問わない働き方を認めることなどが挙げられます。

ただしすでにご紹介したとおり、ライフワークバランスの推進にはデメリットやリスクが伴います。

トラブルを回避するためには、様々な立場にある従業員の声をよく聞きながら、どの従業員にも不公平感のないよう制度の整備を進めることが重要です。

先進的な企業の事例を参考にすることも役立ちますが、まずは自社の従業員が置かれている状況や意見を吸い上げることが、何よりも求められます。

またトラブルが生じたときは、先延ばしせず迅速な対応を行うことも重要です。

こういう問題に詳しい弁護士に相談するのもいいでしょう。

働き方改革と対応