安倍政権が掲げる「一億総活躍社会」というスローガンを聞いたことがある人は多いでしょう。

しかし、企業に与える影響力に関しては見過ごされがちです。

ここでは、一億総活躍社会の実現に向けて、企業が取り組むべき対策についてまとめました。

「一億総活躍社会」の三本柱とは

「一億総活躍社会」とは、日本国民である限り誰もが平等にチャンスを与えられる社会を実現しようというスローガンです。

安倍政権下では一度挫折したら取り返しが効かなくなる社会に別れを告げ、低学歴層やシングルマザーなどハンディキャップがあるとされてきた国民にもキャリアアップができる仕組みを作り出そうとしています。

「一億総活躍社会」の根幹をなすキーワードは「三本の矢」と呼ばれています。

まず「希望を生み出す強い経済」、次に「夢をつむぐ子育て支援」、そして「安心につながる社会保障」です。

いずれも不況下の日本では忘れられがちだった要素であり、経済回復のためには労働環境を整えて企業の国際社会での競争力を取り戻すことが急務とされています。

しかし、多くの企業では「三本の矢」に該当する制度に追いついていないことも多く、これからの対応力が求められています。

「三本の矢」実現に向けて企業がするべきこと

「三本の矢」を実現するために企業がするべきこととしてはまず、最低賃金の引き上げです。

これまでの日本では地方の最低賃金が落ち込むことで過疎化を招き、地方経済の陥落へとつながっていました。

最低賃金が上がれば若者も仕事へのモチベーションが高まると期待できます。

次に、育児や出産による弊害をなくし、家庭と仕事を両立できる仕組みを徹底することです。

特にシングルマザーは経済的にも時間的にも一般企業で働くことが難しく、貧困層にまで落ちることが珍しくありませんでした。企業側からの歩み寄りが必要とされています。

そして、と社会保障の適用範囲を広げ、正規雇用や非正規雇用にかかわらず安全に仕事ができる環境を生むことです。

また、親の介護で早期リタイアした社会人が再び職場に戻れるような仕組みも導入されつつあります。

国民の不安を少しでも取り除くための政策が「三本の矢」なのです。

企業の体質改善には弁護士への相談も

安倍政権が長期化するにつれ、今後もますます「三本の矢」の政策は活性化していくと予想できます。

これまでは法律のグレーゾーンで企業の意志にゆだねられていた部分も、徐々に法制化され、労働者への思いやりは義務となっていくでしょう。

しかし、これまでしみついてきた取り組みを急に改善しようとしても戸惑う企業は少なくありません。

経営者には変革の気持ちがあったとしても、具体的な問題点を明確にできないまま、意図せずして不法な仕組みを続行してしまう可能性もあるのです。

その場合、会社の評価が落ち、「ブラック企業」のレッテルを貼られるリスクも現れます。

変革の意志がある企業は労務問題に詳しい弁護士に相談してみることをおすすめします。

プロの意見に耳を傾けることによって、経営者サイドだけでは見えなかった企業の問題に気がつき、有効な対策を練るきっかけとなるでしょう。

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