では,職場のメンタルヘルス対策とは,具体的に何をすればいいのでしょうか?

対策というと,お金や時間がかかる施策を考えてしまいがちですが,まずはお金や時間がかからない対策があります。それは,ざっくりいえば,社内コミュニケーションを活性化することです。

社内コミュニケーションを活性化すると,早めに職場のメンタルヘルス不調者に気づくことができます。

そして,社内コミュニケーションを活性化するには,月並みですが,あいさつ声かけをしっかり行ったり,定期的に朝礼ランチ飲み会を開催したりするとよいでしょう。

ただ,そうした手っ取り早い方法では防ぎきれないリスクが残ります。

本格的な職場のメンタルヘルス対策

就業規則をはじめとする労務管理に起因する問題は,社内コミュニケーションの活性化だけでは到底予防・解決できません。

例えば,

 

長時間残業の原因が就業規則の定め方にある

職場のメンタルヘルスに関する相談体制がはっきりしない

休職・復職に関する規定があいまい

 

といった場合は,就業規則を作り変える必要があります。

また,従業員のストレスの原因がはっきりしない場合は,ストレス要因に関する専門的なアンケート調査が必要となるでしょう。

さらに,近時,労働安全衛生法が改正され,事業所にストレスチェック制度の導入が義務付けられました。

メンタルヘルス対策を機に労働トラブル予防を

こうした職場のメンタルヘルス対策は大切ですが,労務問題の氷山の一角にすぎません。

職場のメンタルヘルス対策を機に,労務に詳しい顧問弁護士を付け,労務トラブル全般の予防を行うことをお勧めします。