うつ病で会社を休み中に遊んでいるのは仮病?――新型うつ病

新型うつ病
  • うつ病のような症状で仕事を休んでいる従業員がいる
  • しかし、休んでいる最中、元気に飲み会に参加したり旅行に行っ たりしている

近時、こうしたケースが若手社員の間によくみられるようです。

そして、一応、医療機関で「うつ病」との診断を受けているものの、仮病にしか見えないので、「新型うつ病」などと言われています。

ただ、「新型うつ病」というのは正式な病名・症状名ではありません。

「新型うつ病」の実態

「新型うつ病」のメカニズムは、まだよくわかっていませんが、通常のうつ病ではなく、非定型うつ病ではないかという有力説があります。

通常のうつ病は、原因もなくいつも深い憂鬱感が湧いてきますが、非定型うつ病は、本人にとって都合の悪いことに対面すると気分が沈み込んだ状態が続くものの、よいことや楽しい出来事があると、それまでの不調がウソのようにたちまち元気になるという特徴があります。

そして、非定型うつ病の根底にあるのは、たとえば、上司にささいなことで注意されただけなのに、その言葉に過剰反応して必要以上に悲観的に考えるといった拒絶過敏性とされ、プライドが高く自己愛型の人などがなりやすいとされます。

「新型うつ病」への対応方法

1ついえることは、いわゆる「新型うつ病」の若手社員が仮病ではないということです。

また、新型うつ病の原因が職場環境というよりもむしろ、その従業員特有の自己愛に基づく拒絶過敏性にあるようですので、かりに従業員が新型うつ病になったからといって、会社の責任は限定的といえるかもしれません。

新型うつ病への対応を機に労務トラブル予防を

新型うつ病の問題は、労務問題の氷山の一角にすぎません。

新型うつ病の従業員への対応を機に、労務に強い顧問弁護士を付け、労働トラブル全般の予防をすることをお勧めします。

この記事の監修者
弁護士・監修者
弁護士法人ひいらぎ法律事務所
代表 社員 弁護士 増田 浩之
開所以来、姫路エリアに密着。使用者側労働問題に注力。経営法曹会議会員。

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